シーリング打ち替え工事の工程
1.施工前の打合せ
■目地の納まりの検討(形状・寸法・2次排水処理、施工条件など)を十分に確認します。
2.施工前の準備
■材料、プライマーの選定、副資材の選定、施工要領書の作成を行います。
3.施工前の検査
■施工箇所の確認、目地の形状、寸法や段差の確認を行います。
■被着体の欠陥(ジャンカ、欠け、ひび割れなど)の有無の確認と必要に応じて補修を行います。
4.下地の清掃と乾燥
■被着体が十分乾燥しているか否かを確認します。
■油分、汚れ、ゴミ、などによる接着の不良を防ぐため、乾拭きした後溶剤に浸したきれいな布で拭くなど被着面を入念に清掃します。
■清掃溶剤は被着体の油分。汚れ等、接着阻害要因を十分に除去できるものを選定し使用します(メチルシクロヘキサン等)。尚、塗面を溶解する場合はノルマルヘキサンを使用します。
5.バックアップ材の装てん
■目地寸法に適したバックアップ材を装てんします。
■目地の深さに余裕のない場合は、底部にボンドブレーカーを貼って二面接着を確保します(ワーキングジョイントの場合)。
6.マスキングテープ貼り
■被着面にテープが食い込まない注意して貼ります。
■粘着面が残存しないもの、かつプライマーの溶剤で接着に悪影響を及ばさないマスキングテープを使用します。
7.プライマーの塗布
■刷毛などで塗りムラのないように均一に塗布します。
■プライマーの飛散、はみ出しのないように注意して塗布します。
■所定の乾燥時間を確保し、塗布後有効時間内にシーリング材を充填します。
8.基材と硬化剤の混合
■2成分型(カラーマスター方式も含む)のシーリング材は、硬化剤カラーマスターを同時に基剤の中に混入し、混錬機械で縞目模様がなくなるまで、充分混錬します。
■混錬の際には、4L・6Lそれぞれ専用の山型バドル(羽根)を使用します。
■混錬時間は15分程度で正転→反転→正転を行い、かつ缶壁・缶底羽根部分の混ざりにくいところは、途中ヘラで材料をかき落とします。
9.コーキングガンへの充てん
■混練したシーリング材は、一定可使用時間内に速やかに、気泡が入らないように注意してコーキングガンに充てんしてください。
10.シーリング材の充てん
■目地幅に合ったノズルで被着体に充分な圧力がかかり、かつ、目地底部まで充てんできるよノズルの角度と充てん速度を考慮してください。
■目地の交差部より充てんを開始し、打ち止めは交差部を避けてください。
11.ヘラ仕上げ
■シーリング材を充てん後は速やかにヘラで仕上げてください。
■ヘラ仕上げは、押さえを充分に行い平滑に仕上げてください。
12.マスキングテープ除去
■マスキングテープの粘着剤が被着体に移行することがありますので、充てん後は速やかにマスキングテープを除去してください。
13.目地周りの清掃
14.シーリング材の養生
15.総合検査
安全施工の配慮
ビルやマンション等大きな建造物での工事は高所作業になります。
安全を第一に考え、職人・住人の安全や近隣の通行人への安全など、準備・配慮を怠りません。